どうも、いもけん(@imoken_hukutu)です。
今回は
話すのは得意なのに文章がうまく書けない…
書くことを勉強するのにおすすめの本ってある?
という方のための記事です。
書くことってむずかしいですよね!
会話だと夜明けまで語り合えるはずのに、いざ文章を書こうとするとまったく言葉が浮かばないという人も多いのではないでしょうか。
僕も今では書いた文章で報酬をいただいていますが、ライティングを始めたころは、まぁペンが進まないことこの上なしでした…(正しくはキーボードが進まない)
文章の勉強って具体的になにをすればいいのかわからないんですよね…
そこで!読むだけで文章を書くことへの意識や技術や考え方がグググッと成長する本があります。
それが『20歳の自分に受けさせたい文章講義』
僕は、文章を書くことにある程度慣れてからこの本に出会いましたが、それでも大きく感銘を受けました。
それと同時に、できればもっと早くこの本に出会いたかった…!と少し落ち込みました(笑)
まあそうは言ってもしかたない。
文章の勉強に最適な本を知りたい人のなかに、僕のような次の犠牲者を出さないためにもこの記事を書きます!
ということで、この記事ではこの本を読むべき理由と僕なりの内容の解説をしていきますので、最後まで読んでいただければ幸いです。
【文章の勉強】これを読め!書くことを学習するのにおすすめの本
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』はベストセラーになった『嫌われる勇気』を手がけた古賀史健さんの書籍。
タイトルの通り文章についての講義のように構成されていて、合理的な文章から力強さや熱さを感じ、まるで熱血教師の授業を受けているような感覚になります。
では、具体的にどんな内容が文章の勉強になるか解説していきます。
もどかしさを直感的な言葉で表現する心地よさ
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は文章を書けないもどかしさをわかりやすい言葉に置き換え、読者が「そうそう!それそれ!」と言えるような表現を駆使して、同じ感情で授業を進めてくれます。
例えば本のなかの言葉を借りると、話すのは簡単なのに文章はうまく書けないことを「頭のなかのぐるぐる」と表現するなんて、まさに直感的。
整骨院で肩こりがツボを押されるとフッと楽になるように、読んでいてスッキリするし心地良いんですよね。
僕は『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読んで、人生で初めて「この文章好きだなぁ」という感情が芽生えたのを覚えています。
これまであまり本を読んでこなかったので文章の好き嫌いを考えたこともなかったですが、初めて心地よさを感じたおかげで「良い文章はこんなにスラスラ頭に入ってくるのか」と感銘を受けました。
わかりやすい具体例が満載
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、わかりやすい具体例を出してくれるので、具体例の大切さも理解できます。
例えば、
「話すことと書くことは全然違う」
「話すことと書くことはテレビディレクターが新聞記者に転身するくらい違う」
①と②どちらが違いをイメージしやすいでしょうか。
②ですよね。
なぜなら、自分に置き換えて考えられるんですよね。
例えば、自分がアパレル店員なら「飲食店にいきなり転職するくらいやることが違うのか。全然違うことなんだな。」と具体的にイメージできます。
このように、読者のモノサシで測りやすいように具体例を出すと、専門的な言葉でもわかりやすく伝えられるんです。
テレビディレクターと新聞記者の例えも、実際に本に出てくるのですが、さりげない具体例もほんと勉強になります。
文章のリズムってなによ
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読むと”自分の文章のリズムが悪い理由”が理解できます。
文章を学ぼうとしたとき、文章のリズムという抽象的な言葉を耳にすることはあったのですが、正直「文章のリズムってなんだよ…」と思っていました。
文章のリズムって…韻を踏むとか?(ラッパーかよ)
それがこの本で解説されていて、もちろん結論はラッパーではありません。
結論:リズムが悪い文章とは”読みにくい文章”。そして、読みにくさは”論理展開”と”正しい接続詞”によって決まる。
「どうゆうこと!?」となりますが、どうか安心してほしいです。本のなかでちゃんと解説されています。
簡単に言うと、読みにくい文章とは内容や言葉が支離滅裂になっていて、なに言ってっかわかんねぇってことです。
読みにくい文章は、論理展開と正しい接続詞でつながれていないので、読んでいて「リズムが悪い」と感じます。
ここも絶妙にわかりやすい具体例で解説されているので、もう少し深堀りしてみました。
”「バカバカバカ」と笑う女子高生”
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』では、普段の会話は文字に起こしてみると想像以上に支離滅裂だ、という具体例が挙げられています。
”「バカバカバカ」と笑う女子高生”
見かけますねこの状況。言われてみるとたしかにそうだ…。
発言している言葉だけを文章にしてみたらなにも伝わらない。
例えば、もし笑っている女子高生が文章でおもしろさを伝ようとしたとき
「友達が鼻の穴を膨らませてゴリラのマネをしたまま国語の授業を受けている」 |
というように、文章ではなぜおもしろいのか論理展開しなければ伝わらない。
「そして私は友達に、小声で(バカバカバカ!いつまでやってんの!笑)」と言った。 |
正しい接続詞でつなげていくことでやっとおもしろさが伝わる。
つまり、文章で伝えるには論理展開と正しい接続詞が必要!
僕はこの解説を読んでから、自分の文章が支離滅裂になっていないか常に論理を意識するようになりました。
要は「読んでいて矛盾などの違和感がないかどうか」ですね。
プロはこれでもかというくらいリサーチしている
プロは膨大なリサーチをして記事を書いています。
だからこそ言葉に信ぴょう性があり、行動をさせるような記事が書ける。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』ではそれも講義のなかで語られています。なんというか、ライターとしての生きざまがかっこいいんですよね。
とにかく、プロの姿勢がものすごく勉強になります。僕はこの本を読んでから、記事を書く前のリサーチの時間を惜しまないようになりました。
まずは読め、そして書け。
講義の終わりも、またかっこいいんですよ。
文章に対する意識、技術、書き方を十分に伝えてくれて、あなたが最初の一行を書き始めたら、それが講義終了のチャイム。
人を動かす熱意やそれを表現する言葉が、文章でダイレクトに伝わってきます。
「理解(インプット)したら行動(アウトプット)しろ」と背中を押されている感覚です。
「まずは読め、そして書け。」
これこそが、自分のためになる文章の勉強だと思いました。
まとめ
最後に『20歳の自分に受けさせたい文章講義』について、僕なりの感想を簡潔に述べます。
この本を読めば、文章を書くことに必要な意識・技術・考え方が理解できる。
そして、理解したら自分で文章を書くという行動を起こさせる本。
僕は文章を勉強したいというみなさんに、一日でも早く『20歳の自分に受けさせたい文章講義』に出会えるようにとこの記事を書きました。
まずはこの本を読んで、考えて、そして文章を書いてみてください。
その一行目は今までと違い、意識や技術や考え方が詰まっている文章になるはずでしょう!
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